- 2011年03月10日
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当社は、本日開催の取締役会において当社の事業を当社子会社であるJNC株式会社へ譲渡すること(以下、「本事業譲渡」)を決議いたしましたのでお知らせいたします。
1.事業譲渡の理由
当社グループのこれまでの事業を継続、拡大し、さらなる収益力の強化及び財政面での経営の安定化を図り、企業価値の向上に努めることにより、水俣病認定患者に対する補償を確実に実施するとともに、地域経済の活性化並びに雇用の確保等による地域への貢献や今般の救済一時金及び公的債務返済を完遂するため、環境大臣の認可を受けた事業再編計画に基づき本事業譲渡を行うものであります。
2.事業譲渡の概要
当社の機能材料分野、化学品分野、加工品分野等において営む事業をJNC株式会社へ譲渡いたします。
3.事業譲渡会社(当社)及び事業譲受会社(JNC株式会社)の概要
事業譲渡会社
事業譲受会社
商号
チッソ株式会社
JNC株式会社
事業内容
化学品の製造・販売
化学品の製造・販売
代表者
代表取締役社長 岡田俊一
代表取締役社長 岡田俊一
資本金
7,813百万円
150百万円
(譲渡後約300億円の予定)
設立年月日
昭和25年1月12日
平成23年1月12日
売上高
164,134百万円
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※JNC株式会社は、当社が100%出資する子会社であります。
4.事業譲渡の日程
平成23年3月10日 取締役会決議
平成23年3月24日 事業譲渡契約締結(予定)
平成23年3月31日 事業譲渡日(予定)
5.今後の施策について
事業譲渡後、当社は事業会社であるJNC株式会社の持株会社となり、JNC株式会社は、水俣製造所を中心に、事業再編計画に記載した事業計画を確実に実施する予定でおります。
当社は、今後、成長が期待される電子情報分野、エネルギー・環境分野を中心に新規事業の早期創出を目指しており、既に、有機EL材料の本格的製造を開始したほか、リチウムイオン二次電池用正極材事業にも着手しております。さらに、低環境負荷、低コスト、高栄養価の農産物を栽培する植物工場など、地域に密着した事業の開発を始めております。
認定患者の方々へは、事業譲渡後もこれまでと同様に補償を継続するとともに、患者センターを増員し、日常のお世話活動を充実させてまいります。また、胎児性患者など介護等の必要な認定患者の方が、将来とも安心して暮らしていただけるよう、国、熊本県、水俣市など関係先と協議を進めております。この中で、明水園の施設拡充や、在宅生活を支援するため、不足しているホームヘルパーの確保など、福祉の充実のために必要な取組みに参画してまいります。