- 2010年09月24日
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チッソ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:岡田俊一)は、 Fiberweb plc社(本社:英国、CEO:Daniel Dayuan)と、スパンボンド不織布を製造販売する新たな合弁会社を、中国に設立することを合意しました。
不織布メーカーである両社は、2009年12月の報道発表のとおり、合弁会社設立へ向けて市場規模や技術的な課題など検討を進めてまいりましたが、両社の最先端のスパンボンド/スパンメルト技術が生み出す製品が、中国をはじめとするアジア諸国の衛生材料とパーソナルケア製品への旺盛な需要に対し、貢献することができるとの結論に至りました。
新会社は、両親会社の長期的な視点にもとづくパートナーシップのもと、市場に製品を供給してまいります。
両社は、将来の不織布事業において、同地域が、戦略的に最も重要な市場であると考えています。今後、新合弁会社の設立に向けた活動を本格的に推進してまいります。
Fiberweb plc社について
Fiberwebはヨーロッパ、北米、アジアで8カ国に渡り16の工場を保有する高付加価値不織布の国際的なリーディングカンパニーであり、産業資材や衛生材料などの不織布市場において、顧客の要望に広く応えてまいりました。
産業資材では、卓越した技術とそのブランドにより、フィルター、建材、農業資材のニッチな成長市場をカバーしています。
衛材事業では、おむつ、衛生材料、大人用おむつの有力なメーカーに、高機能で信頼性の高い不織布を供給しています。衛材部門はConsumer Fabrics部門に所属し、広範な衛生材料とくに女性用品に使われる製品を、スパンボンド、カード、エアレイドの技術により生産しています。
チッソ株式会社について
チッソは、1906年に設立された化学工業のパイオニアです。最新の技術で社会の進歩に寄与し、人々の生活と産業の発展を支える製品を提供する一方、環境に対する方針を策定し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
チッソの合成繊維・不織布・プラスチック製品は、最先端のポリマー研究を基に開発され、様々な分野で活用されています。同社が製造する不織布は、機能的な熱接着性複合繊維を用いており、接着材を使用しておりません。製品は肌に優しいため、これらは主として高い安全性と快適さが要求されるおむつ、ナプキンなどの衛生材料に使用されており、市場で大きなシェアを占めています。
チッソは、複合繊維(ES繊維)を使った新製品である、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布を広く海外市場に提供することでもまた、パイオニアであることを示してまいりました。