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太陽光発電用途ポリシリコンの事業化について

2008年05月28日

チッソ株式会社(本社:東京都千代田区大手町二丁目、社長:岡田俊一)、新日鉱ホールディングス株式会社(本社:東京都港区虎ノ門二丁目、社長:高萩光紀)及び東邦チタニウム株式会社(本社:神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎三丁目、社長:久留嶋 毅)の3社は、昨年1月から共同で独自の亜鉛還元法(JSS法)による太陽光発電用途ポリシリコン製造技術の実証化に取り組んでまいりましたが、今般、その結果を踏まえ、事業会社「新日本ソーラーシリコン株式会社 (仮称)」を設立の上、総額約240億円を投じて茨城県鹿島コンビナート内に量産工場を建設することについて、本日、合意いたしました。

地球温暖化対策の一環である太陽光発電の世界的な需要急増に伴い、その原料となるポリシリコンの需要は引き続き大幅な伸張が予想されており、3社は、今後、高品質・低コストの太陽光発電用途ポリシリコンを安定的に供給してまいります。また将来的には、年産1万トン規模の生産体制の構築を視野に入れております。

 

1.事業会社の概要
(1)商  号  :新日本ソーラーシリコン株式会社(仮称)
(2)設立予定日 :2008年6月30日
(3)本店所在地 :東京都千代田区
(4)工場所在地 :茨城県神栖市(鹿島コンビナート奥野谷浜工場団地内)
(5)工場敷地面積:5万平方メートル
(6)資 本 金 :1億円
(7)出資比率  :チッソ50%、新日鉱ホールディングス30%、東邦チタニウム20%
(8)社  長  :大木 和雄(現 新日鉱ホールディングス(株)取締役(専務役員))
(9)事業目的  :太陽光発電用途ポリシリコンの製造販売
(10)従業員数 :約110名(年産3,000トン時)

 

2.生産計画
 第1期として量産規模のプラント(年産400トン)を1系列建設し、第2期として年産3,000トンまで同系列のプラントを増設する。
(1)第1期
  (イ)生産能力:年産400トン
  (ロ)建  設:本年7月着工
  (ハ)生産開始時期:2010年度上期
(2)第2期
  (イ)生産能力:年産3,000トン
  (ロ)建  設:2010年上期以降、増設
(3)総投資額(第1期、第2期合計)
     約240億円

 

3.製造技術の特長
 (1)亜鉛還元法(JSS法)の特長は次のとおりです。
  (イ)太陽光発電用途ポリシリコン市場で主流のシーメンス法と同じ塩化法によるもので、太陽光発電用途に十分な性能である8N〜9N(99.999999〜99.999999%)の高純度ポリシリコンを生産することができる。
  (ロ)シーメンス法に比べ、四塩化珪素(SiCl4)を原料とするため、反応効率がよく、加えて未反応の四塩化珪素の再利用が容易であることから、低コストである。
 (2)本製造技術は、3社がそれぞれ有する固有技術を融合させたものです。

 

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