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韓国にLCD関連材料の生産拠点を建設
配向膜、オーバーコートの供給体制を拡充

2005年03月31日
チッソ株式会社 本社:東京都中央区、社長:岡田俊一(おかだ しゅんいち)は、拡大を続ける韓国のLCD産業に対応するため、韓国内に於いて配向膜、カラーフィルター用オーバーコートの生産拠点の建設に着工しました。

チッソはこれまで日本国内で戸畑、水俣、五井の三工場から、液晶及びLCD関連材料を生産、販売してまいりました。また、昨年11月にはチッソ100%出資にてチッソファインテクノ株式会社を設立し、液晶中間体、配向膜、透明材料の生産を拡大しております。

今回、チッソファインテクノ株式会社の100%出資により韓国法人「チッソ韓国株式会社」を設立、京畿道平澤市に新工場を建設し、配向膜及びカラーフィルター用オーバーコートを生産する予定です。なお、工事は2005年4月1日着工、2005年9月に完成する予定です。

LCD産業では、日本、韓国、台湾のアジア地域が今後も世界の供給基地になり、中でも韓国はその重要な位置を占めると予想されております。現在、韓国では第7世代液晶パネルの投資が本格化し、液晶及びLCD関連材料の需要はますます高まっていると同時に、強い現地生産の要請があります。この度の工場建設は、これらの顧客のニーズに応えるとともに、ユーザーとのダイレクトアクセスが加速することで、テクニカルサービスの向上と新たな材料開発のスピードアップという機能を持った生産拠点としてまいります。

またチッソは、台湾においても、台南市に2006年秋頃完成の予定で液晶ブレンド設備(第二リクソンセンター)の建設を計画しており、能力増強と需要家へのサービスの向上及びコスト競争力強化を目指します。今回の韓国の工場建設と併せた総投資額は約50億円にのぼる予定です。液晶はもとより、その他LCD関連材料分野において、日本、韓国、台湾の生産販売拠点を整備、拡大することにより、アジアを拠点としたLCD産業の一層の発展に貢献すると共に、LCD関連材料のトータルソリューションメーカーをめざしてまいります。

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