チッソ株式会社、高強力タイプの合成紙の開発に成功
省資源化、ゴミの減量化など環境に対応

チッソ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：後藤舜吉）は、ポリオレフィン系合成紙（商品名「カルレ」）を２０００年４月から販売を開始し、商業印刷用途などで高い評価を頂いております。 当社はこのほど高強力タイプの合成紙の開発に成功しました。他社の合成紙に比べ強度が５０％以上高いことが特徴です。

下図は他社の合成紙との破裂強さを厚み別に測定したものです。カルレの厚み１００ミクロンのものを１００として比較してみました。

例えばカルレの８０ミクロンが他社品の１１０ミクロンと強さが同じです。 　これは、新開発したカルレは薄くても他社品と同様の強度を有することを表しており、当社の調査では３０〜４０％の素材の軽量化が可能です。即ち、省資源化、ゴミの減量につながります。

カルレは「白さ」、「光沢感」、「平滑性」に勝る新しいタイプの合成紙であり、加工適性があるほか、すばらしい印刷画像を立体的に表現できる等の特長を有しています。また、６０ミクロンまでの薄肉化が可能であり、光沢感のある合成紙の厚みは、他社品の場合１００ミクロン前後が最小ですが、カルレはこれををはるかにしのぐ薄さを実現しました。 カルレは写真画帳の仕上がりの良さ、くすみのない肌色の美麗さ等により、デザイナー、顧客からも好評を頂いておりますが、「軽さ」と「強靱さ」をさらに併せ持ったことにより、次世代合成紙として今後も新たな展開を行ってまいります。