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リチウムイオン二次電池正極材事業への新規参入について

2010年09月13日

チッソ株式会社(社長:岡田俊一、本社:東京都千代田区)は、成長著しいリチウムイオン二次電池の正極材市場に進出することを決定しました。

 

リチウムイオン二次電池は、地球温暖化防止、エネルギー対策の観点から実用化が急がれ、その中でも特に電気自動車向けの開発が本格化しており、高効率で信頼性が高い部材が求められています。

 

これらのニーズに対応するため、当社は今般、H.C. Starck GmbH(CEO:Dr. Andreas Meier、本社:ドイツ、以下:スタルク)と合弁会社を設立し、両社のノウハウと生産技術を併せ、リチウムイオン二次電池正極材の製造販売ならびに研究開発を推進することとしました。

 

合弁会社が事業化(生産・販売など)する正極材を使用したリチウムイオン二次電池は、通常品に比べ高容量かつ安全性において圧倒的な優位性が見込まれることから、特に車載用電池正極材料としての大きな需要が期待されます。

 

両社は、9月9日に合弁契約の締結を終えており、今年10月にはチッソ水俣製造所内で年産1,000tの生産能力を有する製造設備の建設に着手、2012年初頭の完成を予定しています。

 

当社は、環境・エネルギー分野を新規事業ドメインとして位置づけ、新たな経営の柱となる、次世代新事業の創出を目指しております。リチウムイオン二次電池用部材の分野では、この他にも強度と柔軟性に優れたセパレータの開発も行っており、二次電池部材のさらなる技術開発を進めることにより、地球規模での環境保全・エネルギー対策に事業領域を拡大してまいります。

また当社といたしましては、今般の新しい事業の生産拠点を水俣に新設することにより、水俣・芦北地域の振興と活性化へ大きく寄与するよう図ってまいります。

 

 

【合弁新会社の概要】

(1) 商号          CSエナジーマテリアルズ株式会社

(英文名: CS Energy Materials Ltd.)

 

(2) 代表者         チッソから選出

 

(3) 本店所在地      東京都千代田区大手町(予定)

 

(4) 資 本 金        3億5,000万円

 

(5) 出資比率        チッソ51%、スタルク 49%

 

(6) 役員構成        チッソ2名、スタルク 2名

 

(7) 製造拠点        チッソ水俣製造所内

 

 

【スタルクの概要】 

(1) 商号          H.C. Starck GmbH

 

(2) 代表者         Dr. Andreas Meier,

President&CEO

 

() 本店所在地      Im Schleeke 78ー91,

38642 Goslar, Germany

 

() 設立年         1920

 

(5) 資本金         10 millionユーロ

 

(6) 主な事業内容    コンデンサー用タンタル粉末の製造、販売ほか

 

(7) 売上高         471 millionユーロ

(2009年12月末:連結)  

 

(8) 従業員数        2,800人

 

(9) 事業拠点        ドイツ、日本(茨城県常陸大宮市)、

タイ、カナダ

 

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