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2006年02月23日
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チッソ株式会社 本社：東京都中央区、社長：岡田俊一（おかだ しゅんいち）は、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所九州支所 鹿児島市、支所長：今田忠男（いまだ ただお）と共同で、牛アカバネ病の原因であるウイルス抗体を簡便に検出するキット「アカバネエライザキット」を開発しました。今般、農林水産省から製造販売承認を受け、本年3月から当社で製造販売します。
アカバネ病は牛に異常出産、先天異常などを起こす伝染病で、5～10年ごとに流行を繰り返し、1972～75年の大流行時の被害額は50億円以上と推定されております。現在、予防のために、各都道府県の家畜保健衛生所では、過去の発生地域の牛にワクチン接種を行っています。
従来は、牛から定期的に採血して中和試験という方法で抗体の有無を測定してウイルスの流行状況を調べてきましたが、この方法では、ウイルスを管理するための特別な設備が必要で、判定に熟練や時間を要すなどの問題点がありました。
「アカバネエライザキット」は臨床検査で広く用いられている酵素免疫測定法による抗体検出キットです。本製品は、従来法の問題点を解消するとともに、従来法と判定結果の一致率が高く、感度や特異性がともに高いという特長があります。したがって、本製品によって迅速且つ簡便に診断できるので、国内はもとより海外でもアカバネ病の制圧や実態調査と解明に効果があると期待できます。
チッソは、「豚コレラエライザキット」や、食品・環境汚染物質検査キット「きっとセーフ」商品群、微生物検出シート「サニ太くん」商品群のラインナップにより、食の安全と畜産業の振興に貢献してまいりました。さらに、刺激応答性ナノ磁性粒子、発光タンパク等の先端材料を応用した検査診断システムやキットの開発にも取り組んでまいります。
以上
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