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「熱応答性磁性ナノ粒子（商品名：Ｔｈｅｒｍａ-Ｍａｘ）」がオルガテクノ大賞、材料･素材部門賞を受賞

2005年07月13日: チッソ株式会社と神戸大学の共同研究から生まれた「熱応答性磁性ナノ粒子（商品名：Therma-Max^®）」が、東京ビックサイトで開催された「オルガテクノ2005」でオルガテクノ大賞、材料・素材部門賞を受賞しました。

「オルガテクノ2005」は、有機テクノロジーの基礎研究から応用製品までを網羅する世界で始めての有機テクノロジーに関連した総合的なイベントです。

オルガテクノ大賞はノーベル賞学者の白川英樹（しらかわひでき）博士、野依良治（のよりりょうじ）博士らが選考委員となり、「オルガテクノ2005」に出展された優れた製品、技術の中から従来のテクノロジーを根底から覆す可能性を秘めた先端素材・先端応用技術に対して授与されるものです。

今回受賞した熱応答性磁性ナノ微粒子は、水溶液中で自然に沈降することなく磁性による収集ができないほど完全に分散しますが、この水溶液の温度をコントロールすることにより、磁性ナノ微粒子は急速に凝集し、磁性による分離が可能となりました。

「Therma-Max^®」は、ポストゲノムのゲノム創薬に必要となる遺伝子分析・蛋白質解析に、また抗原抗体診断や環境ホルモン検査を高感度かつ短時間で可能とする分離機能材料として幅広く応用が期待されます。