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2001年06月11日
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チッソ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：後藤舜吉）は今秋より有機ＥＬ材料の販売を開始いたします。現在ディスプレイメーカーへサンプル供試を始めており、好評のためこのたび販売を開始するものです。
当社は１９５８年に、日本で初めて半導体用超高純度金属シリコンの商業生産を開始して以降、有機ケイ素化学の技術を蓄積し、現在クロルシラン、特殊シリコン化合物などのシリコン事業を積極的に展開しています。その一方で１９７０年代にはチッソ独自の有機合成技術で液晶材料の開発に成功し、現在は世界のトップメーカーとしての地位を確保しております。このたび開発に成功した有機EL材料は、この有機ケイ素化学技術と液晶材料合成技術の集大成といえるものです。
この有機EL材料は、独自の高効率シロール系電子輸送材料を開発し、これに最適の組合せである各色発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料も併せて開発して完成させたものです。特長は低電圧、低電流で駆動できるため、省電力・高寿命化が実現できました。
当社はFPD Materialsのトータルソルーション化を目指しており、現在トップシェアの液晶材料を軸に、配向膜、カラーフィルター、保護膜等の液晶周辺材料の事業を拡大させております。今回の有機EL材料はこの一環であり、今後さらに新しいFPD Materialsの開発に努めてまいります。
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