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台湾CGPCへのPVC技術ライセンス

2000年05月30日
チッソ株式会社は、台湾聚合化学品股分有限公司USI Far East Corporation(USIFE)と聯成石油化学股分有限公司Union Petrochemical Corporation(UPC)(共に本社を台北市に置く大手総合石油化学企業)のコンソーシアムとの間で、重合技術及び特徴のある脱モノマー技術を含むPVC技術供与契約を締結しました。
 USIFEとUPCを親会社とする、華夏海灣塑膠股分有限公司China General Plastics Corporation(CGPC)が本プロジェクトを遂行します。CGPCは、30万トン/年の塩化ビニルモノマー(VCM)、18万トン/年のPVC樹脂を生産し、併せてパイプ、建築材料、シート、フィルム、合成皮革、日用品等の加工製品を製造する一貫メーカーです。この他USIFEとUPC傘下の企業は、主要製品としてPE、PS、ABS、PA、DOP等を生産しています。

 USIFE/UPCコンソーシアムは、中華人民共和国広東省中山市に333万平方メートルの敷地と5千トン級港湾設備を確保し、既に大規模な石油化学製品及びその加工事業を開始しています。今回、CGPCはチッソ最新技術を用い、第1期として166千トン/年規模のPVC製造設備を建設します。新PVC設備は2002年春の完成を予定しています。

 なお、チッソは1979年CGPCに対して同様の技術供与を行った実績があり、今回が2回目です。




チッソのPVC技術の特長である大型重合器による高い生産性、簡略化された設備による少ない投資、優れた品質とその安定性が高く評価され、今回の採用に至りました。

 この他、最近では1997年と1998年に、中国滄州化工に対し、2期にわたり合計23万トン/年のPVC技術をライセンスしており、順調に稼働です。今回のCGPCへのライセンスを含め、チッソプロセスによる全世界生産量は120万トン/年を越えることとなります。

 また、独自の脱モノマー技術につきましては、近年の環境問題への対応もあり、世界各地のPVCメーカーにライセンスを行ってきました。現在、世界中で70基以上のチッソ技術による脱モノマー設備が順調に稼働しています。

 チッソは、今後もPVC技術のライセンス活動を積極的に進めていく方針です。



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